「FASTGYM24」は、総合フィットネスクラブ「ティップネス」を展開する株式会社ティップネスが手がける24時間ジムです。ティップネス本体と同等の教育体制により、高品質なサービスを提供しています。
同ジムで導入していた従来システムでは各種手続きが店舗対応に限定され、顧客の不便さに加えて、スタッフが事務作業に追われる状況が続いていました。競合他社が新しいシステムを導入して市場参入を加速する中、業界から取り残されるという切迫した危機感からhacomonoへのリプレイスを決断しました。
導入後は、手続きのWeb完結化により顧客の利便性が向上し、大幅な業務削減によってスタッフは顧客サポートに集中できるようになりました。その結果、顧客満足度が高まり、入会者数110%増を実現しています。
取材協力
株式会社ティップネス FASTGYM24事業企画部長 中村 大介 様
※2025年8月インタビュー時点
FASTGYM24で導入していた従来システムでは、各種手続きが店舗での対面対応に限定されていました。お客さまには手続きのためにスタッフ在籍時間に合わせた来店が必要で、タイミングが合わない場合は店舗利用開始まで数日間お待たせするケースもありました。
加えて、スタッフはバックオフィス業務が非常に多く、顧客サポートに時間を割けない状況でした。会員管理システムへの手入力や書類整理、口座振替書の郵送といった手作業による事務処理に追われ、入力漏れや手続き間違いも発生していました。
競合他社が新しいシステムを導入して市場にどんどん参入してくる中で、このままのアナログ運用を続ければ確実に業界から取り残されるという切迫した危機感が高まっていました。2年前から検討を重ねてきた中で、「このままでは勝っていけない」という結論に至り、手続きをWeb化できるシステムへのリプレイスが不可欠だと判断したのです。
複数のシステム会社から話を聞く中で、「hacomono」は大手24時間ジムへの豊富な導入実績が最も印象的でした。入会・予約・決済など店舗運営に必要な手続きをすべてオンラインで完結できるオールインワンシステムである点に加え、わかりやすい操作性や高いデザイン性も評価しました。
しかし、最大の懸念は数万人の既存会員データの移行でした。「これを全部切り替えるのは至難の技だな」と誰もが感じる中で、hacomonoチームとの継続的な対話を通じて、技術的な面をすり合わせながら、プロジェクト全体を任せられる信頼関係を構築することができました。最終的に、今後もアップデートで機能が拡張し続ける将来性に期待して、基幹システムとして採用を決定しました。
hacomono導入により、全体の入会率が前年比110%を超え順調に推移しています。やはりアナログな対応での機会損失があったことが証明される結果となりました。さらに、多くのお客さまがクレジットカード決済やQRコード※での入退館を好意的に受け入れてくださった点もポジティブに評価しています。
事務手続きから解放されたスタッフは、接客やマシンの使い方指導に集中できるようになりました。これまでは事務手続きの研修に時間を割いていましたが、今は接客・接遇研修にシフトできるようになったことが大きな変化です。本来、スタッフはお客さまとのコミュニケーションでスキルを活かせる場を求めており、実際に現場でお客さまとお話しできる時間が増え、反応を体感できるようになったことで、働きがいを実感しています。お客様からの声も多数寄せられていて、Google口コミや店舗評判が向上し、見学・体験からの入会も増加。中には入会率が120%に向上した店舗もあります。
現在は新旧システムの並行運用で一時的に業務量が増加していますが、完全移行後は決済や管理業務の大幅な効率化を見込んでいます。また、チケット販売や都度利用の促進、法人向けサービスなど、これまで取り込めていなかった顧客層への販路拡大にも大きな期待を寄せています。hacomonoの導入は、これまで見出せなかった新たな収益源も育てていける大きな一歩となったと感じています。
※QRコードは株式会社デンソーウェーブの登録商標です。
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SaaS企業としてはじまったhacomonoは、
新たなフェーズに突入します。
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